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2022.9.1 thu.- 9.11 sun. 『トラペ座 と もうひとつの灯地下』@吉祥寺・gallery shell 102 終了しました

【トラペ座 と もうひとつの灯地下】

2022年9月1日〜11日@吉祥寺•gallery shell 102

9/1は、初日でしかありえなかった初日だった。
今日の楽日もまた、こうでしかありえなかったという楽日だった。

はじめ、shell 102の鈴木さんに企画を持ちかけられて
こんな機会は滅多のないので、とにかくまずお受けした。
それからというもの、トラペ座に何が出来るのか自問自答の日々。
何にもできないんじゃないかと尻込みした時もあったり。
それでも三人寄れば文殊の知恵、で何とか辿り着いたるは
写真家の三浦麻旅子さんはじめ、色んな信頼できる表現者、「この人なら大丈夫」と思えるひとにお願いして、
この「灯地下 tochka トーチカ」のイメージで、トラペ座を使って何か出来ることを考えてくださいということを無茶振りした。
だいぶ大雑把に書いているけど、まあそんな様なことを無謀にも色んな人にお願いして、
それぞれが、バラバラに、展示やパフォーマンスをして、
1つの空間を通して、11日間という時間をトラペ座が経過していく。
その部屋の空気をそれぞれの日の共演者が感じ取ったり、訪れる人もまた感じ取っていくというようなものだったような気がします。

かけてしまった沢山の迷惑、ごめんなさいなことも色々やってしまったと思います。
が、余りある、素晴らしい時間を持てたように思います。

小沢あきさん、素晴らしすぎでした。
今日はトラペ座、ヘロヘロでしたが、愛の男・小沢さんのおかげで乗り切ることが出来ました。
自分はひさびさに、最後の歌で酸欠になって声が出なくなりました。情けない〜〜。精進。

昨日9/10(土)は、はらだたけひでさんのピロスマニへの、ジョージア文化への深い愛が溢れ出した、素晴らしい宴席(ジョージア語でスプラ、スラブ語でトラペザ)でした。

9/4(日)は、砂山典子/SNATCHさんのすさまじい覚醒の躍動と、生の屹立に触発されて、今までにないものが引き出されてゆくようでした。
とことんまでトラペ座の楽曲を引き出してくれました。

9/2(金)は、渡邉知樹くんの滅多にやらないライブドローイングは、トラペ座とお客さん、場所そのものを書いたり消したり、その音がどこまでも心地よくて、ただただ演奏していることが心地よいような時間でした。

9/1(木)は、三浦麻旅子さんの水、モロッコ、ウクライナ、それぞれの写真のスライド映像との演奏。
どこまでも深く潜ってゆけそうな可能性を感じられた映像との共演でした。

三浦麻旅子さんの写真は、美しい、と単純に思わせてくれる。
場の力とか、ひとの力とかをスッと独自の切り取ってくれている。
今回展示した、トラペ座を撮ってくれたジャケットのフォトセッションも然り。
これがあっての「もうひとつの灯地下」でした。

海野まり子は今回のために「野辺のうたげ」をテーマに切り絵を一点描きおろしてくれました〜。

はらだたけひでさんの切り絵や、ピロスマニの絵はものすごいアクセントであり、灯地下を後押ししてくれているような、心強い存在だったように思えます。

野村直子さんがしつらえてくれた、扉(la puerta) や、
今回の象徴の一つだったテーブル、椅子、
展示の監修など、頼もしい限りでした。

GOK sound ひびさん、沢山お手伝いしてくださってありがたかったです。

カフェロシアの食事は、今回コラボレーションできて本当に良かったです。いつもお世話になっていて、本当に大好きなお店です。

チラシを担当したMaimunka Graphiti 加藤亜依さん、いい仕事に感謝。めちゃくちゃ良いチラシだったと思います。

ひとまず幕は閉じました。
無謀な試み、やってよかったです。
やらせてくれたshellの鈴木さんに感謝です。
それから関わってくれた方々、来てくれた方々。
皆さん、本当に有難うございました〜!!! 



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吉祥寺駅南口の階段を降りて左に進むと、大型電気店LABIの脇から末広通りという小さな通りがある。
真っ直ぐ往くと、じきに井の頭通りへとつながる。
その支流が本流に注がれるすこし手前、デルタ地帯のような場所にgallery shell 102がある。
ギャラリーがそのアパートメントの102号室にあたるところから名付けたという。

扉を開け奥に進むと、骨組みだけの壁がありそこになぜかもう一つ扉が現れる。
普段ギャラリーにあるはずのない扉だ。
そう、これが「もう一つの灯地下(точка)」への入り口。

中へ入ると、真ん中には小さな丸いテーブルがある。
テーブルの上には小さなランプと、酒壜、グラスが置かれている。

灯地下の壁には、三浦麻旅子さんの写真がそれぞれのテーマと共に掛かっている。
サハラ砂漠、水の写真、2018年のウクライナ。トラペ座。
また一角には、トラペ座のメンバーおのおのの旅の写真が貼られている。
切り絵作家の海野まり子さんは、トラペ座の「野辺のうたげ」をテーマにした作品を一つ今回のために描き下ろしてくれている。

ここは不思議な作りになっている。
末広通りの入口からはフラットになっているのに、奥の入り口、井の頭通りから入ると半地下を降りていくようになっている。
出窓からは通りの風景を見上げるかたちだ。
出窓にはときおり木戸が嵌め込まれて、旅の映像などがゆったりと流れている。

「トラペ座 と もうひとつの灯地下」は、展示でもあり、インスタレーションでもあり、ライブでもある。
この11日間のあいだの5日間、さまざまな分野で活動している方々と、トラペ座の演奏とが交わる。

⚫︎9/1 (木) 展示open 13:00 – 展示close 17:00
初日の晩は、三浦麻旅子さんの写真映像と。

『砂の下には水脈』
サハラ砂漠。水の声。2018年ユニセフ視察でのウクライナ、キーウとドネツク州。
激動する人間社会と、人知れず変遷しつづける自然。

open 19:00 start 19:30 (~close 21:00)
performance charge ¥2500+1drink order
https://shell102.com/miuramarico9-1/

⚫︎9/2 (金) 展示open 13:00 – 展示close 17:00
2日目の晩は、渡邉知樹さんのライブドローイングと。

『トーチカの内側の風景』
演奏する楽団とそこに立ち会い見聴きするお客さん、そして部屋。
時間そのものが部屋中に描かれていく。

open 19:00 start 19:30 (~close 21:00)
performance charge ¥2500+1drink order
https://shell102.com/watanabetomoki9-2/

⚫︎9/3 (土) 展示open 13:00 – 展示close 19:00 

菅原 雄大(Cello )在廊
free. no charge

⚫︎9/4 (日) 4日目の昼下りは、砂山典子さんのダンスと。

『ダチュラ』

ハレとケ、劇的空間とテーブルミュージックはどこでどんな風に交わるのだろう。
踊りと名付けられない踊りに誘われて。

open 14:30 start 15:00 (~16:30) close 19:00
performance charge ¥2500+1drink order
https://shell102.com/snatch9-4/

◉9/5(月)~7(水)休み

⚫︎ 9/8 (木) 展示open 13:00 ~ close 19:00 

大野 慎矢(Gaida, Accordion )在廊
free. no charge

⚫︎ 9/9 (金) 展示open 13:00 ~ close 19:00 
多田 葉子(Sax, Clarinet etc. )
在廊free. no charge

⚫︎9/10 (土) 展示open 13:00 –展示close 16:00
10日目の宵の口は、はらだたけひでさんの朗読、スライド、話、短編映像と。

『ピロスマニに包まれて』

ジョージアの孤高の画家へ人生を捧げた慈しみが、
ありとあらゆる形で奔出し、立ち現れるピロスマニ。

open 17:00 start 17:30 (~close 19:00)
performance charge ¥4000 (including light meal & 1drink)
https://shell102.com/haradatakehide9-10/

⚫︎ 9/11 (日) イベント終了後観覧可
11日目最終日の昼下がりは、小沢あきさんのギターと。

『La Puerta (扉)』

灯地下の宴はただの夢想だったのか。
憧れだったのか。音は言葉を飲み込んで、この世の空に溶けていく。

open 14:30 start 15:00 (~16:30) close 19:00
performance charge ¥2500+1 drink order
https://shell102.com/ozawaaki9-11/

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【トラペ座 と もうひとつの灯地下】

[会期]9/1 (木)〜11 (日) *月火水は休廊
[場所]吉祥寺•gallery shell 102
[時間]open 13:00〜close 各イベントによる
[常設展示]三浦 麻旅子 写真「砂の下には水脈」海野 まり子 切り絵作品旅の写真他
[出演]トラぺ座・三浦 麻旅子・渡邉 知樹・砂山 典子・はらだ たけひで・小沢 あき

2020年6月から、渋谷•公園通りクラシックスで始めた定例ライブ企画「灯地下」
今回は展示と、ほぼ音楽以外の畑の方々との共演で【トラペ座 と もうひとつの灯地下】
吉祥寺•gallery shell 102で開催します。

素晴らしい面々です。万象お繰り合わせの上、ぜひお越しください。

〈イベント〉席数限定となります。ご予約をお願いします。
予約: https://shell102.com/yoyaku-2/ shell 102のHPより。

「shell102にしつらえたトラぺ座の部屋。壁に飾られた異国の風景、描かれるトーチカの内側、テーブルの上や部屋の片隅に置かれた旅の名残と騒めき。5人のゲストと繰り広げるの五つの饗宴。トラぺ座の部屋の扉を開け、宴にご参加ください。」